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むちうちのご相談

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むちうち(頚椎捻挫)

 

交通事故被害者の6割のかたが、いわゆる「むちうち」、頚部の損傷を発症します。

 

むちうちとは、交通事故などによる大きな衝撃により、頚部が、むちがしなるように前後に連続して大きく動くために、

 

頚部の筋肉、靱帯、椎間板、血管などが損傷するものとされています。

 

特に追突事故の場合には、車の座席に身体をあずけている状態に、突然、後方から大きな衝撃が加わるかたちになりますので

追突の衝撃で頭部が前方に倒れ、そして元の位置に戻ることで頚部が前後に揺れ動いてしますのです。

 

平成25年の事故類型(警察庁交通局データ参照)からもわかるとおり、交通事故の約72%が追突事故によるものですので

交通事故被害者の6割がむちうちになることにも納得です。

 

なお、むちうちは医師の診断時には、「頚椎捻挫・頚部捻挫・外傷性頚部症候群」などの診断がされます。

 

むちうち(頚椎捻挫)とは

脊柱は、頚椎(C1~7)、胸椎(T1~12)、腰椎(L1~5)、仙椎(S1~5)、尾椎という構成になっています。

 

このうち、頚椎は7個の椎骨からなっており、上から順に、第1頚椎~第7頚椎と呼びます。

頚椎 HP掲載

 

頚椎は7つの椎骨がクッションの役割である椎間板を挟んで連なって、

それが連動することで頚部が可動する構造です。

 

この7つの頚椎では、それぞれ左右に関節包につつまれた椎間関節があり、

椎間板や靱帯や筋肉で連結されています。

 

頚椎捻挫は、交通事故などにより受傷した時に、頚椎が過伸展・過屈曲状態、

いわゆる、むちのようにしなり、

関節包や椎間板、靱帯、筋肉などの一部が引き伸ばされることによって発症します。

 

また、椎骨には空洞部分があり、その部分を脊髄などの神経が走行しています。

 

椎骨の脊髄が走行する部分を椎孔といい、椎孔がトンネル状に並んでいるのを脊柱管と呼びます。

 

脊髄から枝分かれした神経根はそれぞれの椎骨の間の椎間孔と呼ばれる部分を通過し、身体各部を支配しています。

 

一般的には、骨折や脱臼のない頚部脊柱の軟部支持組織(靭帯・椎間板・関節包・頚部筋群の筋・筋膜)の損傷と言われています。

 

このように、病態が明らかではないため、むちうち損傷、むちうち症、むちうち症候群と言われたり、

外傷性頚部症候群、外傷性頭頚部症候群、頚椎捻挫、頚椎挫傷などあらゆる診断名が付けられています。

 

前縦靭帯や後縦靭帯、椎弓間靭帯、棘間靭帯などの過度の伸長や断裂なども頚椎捻挫と診断されることが一般的です。

MRIとレントゲン

いわゆるむちうち、頚椎捻挫などの診断を受けた場合には、必ずMRIを撮影してください。

 

このページの上部にある写真がレントゲンです。骨の様子はわかりますが、内部組織まではわかりません

 

右側にある写真がMRIです。MRIによって内部組織の様子がわかるのです。

 

骨折しているかどうかを確認するのはレントゲンですが、頚椎捻挫などの、目に見える異常がない傷病の場合は、MRIを撮影しておくことが大切です。

 

通院している病院が、レントゲンしか撮影できない場合、MRIを撮影できる病院を紹介してもらい

紹介状を持って、MRIの撮影だけに他の病院へ行きましょう。

 

 

レントゲン頸椎画像

X線撮影(X‐P:X‐ray Photograph)検査です。

 骨折や骨病変、肺病変や腹腔内などを検査する時に利用されます。

 

 

MRI

核磁気共鳴画像法(MRI:Magnetic Resonance Imaging)検査です。

磁石と電波を使って体内の内部を断層的に撮影します。

頸椎や腰椎のヘルニア、脳梗塞や脳腫瘍などを検査する時に利用されます。

放射線被曝の心配がないので、妊娠中のかたの検査にも利用可能だと言われています。

 

 

CT

コンピュータ断層撮影(C‐T:Computed Tomography)検査です。

X線を使って、生体内の内部を断層的に撮影します。

三次元的データとして見ることが可能なため、撮影した部位を様々な角度から確認することができます。

むちうち(頚椎捻挫)の症状

頚椎捻挫の症状は様々ですが、以下のような症状があります。

 

頚椎捻挫の治療は整形外科にて受診します。

 

交通事故に遭った翌日、頭痛がひどくなったため、脳外科に行った被害者がいたのですが、

脳のMRIやCTを撮影し、異常がないために、長期間、頭痛に悩まされてしまったという経験があります。

 

以下のような症状が、頚椎捻挫でも起こりうる症状ですので、慌てずに整形外科を受診されてください。

 

 ☑ 頚部、肩甲部などの圧痛

 

 ☑ 頚椎の運動制限、運動痛

 

 ☑ 手指などの知覚障害

 

 ☑ 放散痛(原因となる部位、頚部から離れた部位に感じる痛み)

 

 ☑ 反射異常

 

 ☑ 筋力低下

 

 ☑ 頭痛

 

 ☑ めまい

 

 ☑ 耳鳴

 

 ☑ 吐き気

 

 ☑ 視力低下

 

 ☑ 聴力低下

 

むちうち、頚椎捻挫の場合、骨折などの症状と違い、負傷したその部位だけでなく、その他の部位に不定症状が表出することがあります。

 

椎骨には脊髄などの神経が走行しており、脊髄から枝分かれした神経根は身体各部を支配しているため、

頚部だけの症状に留まらず、手指などに痺れが生じたり、視力や聴力などの神経関係に支障が生じることもあります。

 

頚椎捻挫による神経症状は、左右いずれかの頚部や肩などの上肢から手指にかけての痺れです。

 

痺れといっても、常にビリビリしているようなことはなく、それほど深刻なものではありませんが、

手指のじわっとした感覚、重さ感、だるさ感などが感じられます。

 

 

 

バレー・リュー症候群

頚椎捻挫による症状のうち、頭痛やめまい、耳鳴、吐き気、視力低下、聴力低下などの症状をバレ・リュー症候群と言います。

 

頭痛や耳鳴、眼疲労などの症状は、椎骨神経(頚部交感神経)の過緊張による椎骨動脈のけいれん発作状態によるものだと考えられています。

 

バレ・リュー症候群の症状は、頭痛や不眠が代表的ですが、倦怠感、疲労感、脱力感、めまい、耳鳴、難聴、眼疲労、視力調節障害、

痺れ、肩こり、背痛、腰痛、動悸、息切れ、血圧低下、四肢冷感、食欲不振、胃重感、腹痛、下痢、便秘などがあります。

 

バレ・リュー症候群の治療は、神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みを緩和する神経ブロック療法が有効だと言われています。

 

局所麻酔薬を注射することによって、麻酔薬が神経に作用し、痛みの伝わる神経経路をブロックすることで、痛みを取り除くことができます。

 

また、血管の拡張により血流がよくなる効果もあるため、肩こりや腰痛などの筋肉の緊張状態も緩和にもつながります。

 

神経ブロック療法の効果は数日から数週間だと言われており、1回で完治するものではないため、複数回実施するのが一般的です。

 

主治医となる整形外科の担当医と相談しながら、病院の麻酔科やペインクリニックを受診して治療を行います。

 むちうち(頚椎捻挫)の症状経過

交通事故に遭った直後は、突然のことによる驚きと焦りなどで、身体の異常に気付のが遅くなることが良くあります。

 

交通事故の損害賠償においては、交通事故受傷直後の被害者の自覚症状と医師の判断を非常に重要視しますので、

 

交通事故受傷直後の違和感がなかったとしても念のため病院にて診察を受けることが重要です。

 

 

1 交通事故受傷直後の自覚症状

 ☑ 自覚する症状がほとんどない、頭がぼーっとしていた

 ☑ 頚部の痛み、圧迫感

 ☑ 頭痛

 ☑ 吐き気

 

 

2 交通事故受傷数時間後から1週間程度

 ☑ 頚部の痛み、圧迫感

 ☑ 頚椎の運動制限、運動痛

 ☑ 肩こり

 ☑ 頭痛

 ☑ 吐き気

 ☑ 上肢(肩、腕、手指など)の痺れ、重だるさ

 

 

3 交通事故受傷後2週間から4週間程度

 ☑ 上肢(肩、腕、手指など)の痺れ、重だるさ

 ☑ 放散痛(原因となる部位、頚部から離れた部位に感じる痛み)

 ☑ めまい

 ☑ 耳鳴、聴力障害

 ☑ 視力低下

むちうち(頚椎捻挫)の治療

頚椎捻挫の治療について、交通事故受傷時の衝撃にの大きさにもよるが、基本的には安静にする必要なないと言われています。

 

頚椎カラーや頚椎ポリネックを処方されることがありますが、

頚椎の靭帯組織に障害がある場合や、疼痛のために頚部の保持ができない場合に限って処方されることが多く、

このような場合を除くと、処方されても3日~4日程度で運動を開始することが勧められているようです。

 

そのため、交通事故による受傷が頚椎捻挫のみの場合、もちろん、被害者の業種や業務内容、就労状況によっても違いますが、

長期間の休業を必要としたり就労を制限しなければならないことは、ほとんどありません。

 

交通事故による頚椎捻挫の治療は、一般的には、理学療法(物理療法と理学療法)いわゆるリハビリがメインとなります。

 

理学療法には以下のようなものがあります。

 

なお、薬物療法としては、一般的に鎮痛剤や消炎鎮痛剤を内服することとなり、

理学療法と薬物療法を継続して、完治を目指すことが基本となります。

 

 

牽引療法

頚部を引っ張ることで椎間関節の周囲にある軟部組織を伸ばしたり、椎間関節の変位を矯正します。

 

マッサージのような効果による血液などの循環を改善し、頚椎捻挫による症状の緩和のために行います。

 

ただし、交通事故受傷直後の急性期には、かえって筋緊張による疼痛を憎悪する原因となる可能性があることから避けられています。

 

 

 

温熱療法

体の表面から、直接、組織に温熱を与える療法です。

 

ホットパックやパラフィンパック、超音波療法などがあります。

 

その効果は科学的には証明されていないようですが、症状の緩和ができ、被害者のかたには評判が良い治療方法です。

 

 

 

電気療法

患部に電気を流し、刺激を与えることによって、筋肉の痛みや神経痛を和らげる治療法です。

 

EMSなどは最近よく聞かれます。

 

その効果は科学的には証明されていないようですが、症状の緩和ができ、被害者のかたには評判が良い治療方法です。

 

 

 

運動療法

可動域訓練

頚椎捻挫による痛みのため、頚部を動かせる範囲、前後や左右に倒す動作がやり辛くなってしまうことがあります。

 

痛いからと言って放っておくと、筋肉や関節の拘縮に繋がる可能性があるため、動かせる範囲を徐々に広げることが必要です。

 

 

筋力強化

頚椎捻挫による痛みや痺れのため、痛みや痺れのある腕や手指(患側)などをかばって、無意識のうちに、その腕や手指をあまり使わなくなることがあります。

 

筋肉は使わずにいると、弱く細くなっていきます。これを筋萎縮と言います。

 

実際に腕の周囲を計測し、痛みや痺れのある側(患側)と正常の腕(健側)を比較すると、痛みや痺れのある側(患側)が細くなっていることがあります。

 

このような筋委縮を防ぐために、筋力の強化を行います。

 

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